WE DON'T LIVE HERE ANYMORE「WE DON'T LIVE HERE ANYMORE」 2005-09-12ジャック(マーク・ラファロ)とテリー(ローラ・ダーン)、 ハンク(ピーター・クラウス)とエディス(ナオミ・ワッツ)の二組の夫婦が織り成す、 W不倫のお話。 ジャックとハンクは同じ大学に勤める教授。妻のテリーとエディスは専業主婦。 一見幸せそうに見える、仲の良い二組の夫婦だが、 実はジャックとエディスはすでに不倫の関係を持っていた。 ジャックを愛しているが不満がたくさんあるテリーと、 仕事だけにしか興味を持てない様に見えるハンク。 そんな2人も、いつしか肉体関係を持つようになるが・・・。 不倫やら純愛やらセックスやら、そういったテーマは決して嫌いではないし、 本来なら考えさせられるべき内容なんだろうけれど、 ワタシにはこの映画にほとんど感情移入ができなかった。 彼らが住む家はとてもいい感じだし、ジャックとハンクがジョギングする森の中 (実はジャックとエディの秘密の場所でもある)は、 とてもとても美しく、あんな環境にいて、何が一体不満なのか?と思うほどなのだが、 4人とも決して幸せではないのだ。 唯一、キャラクターとして共感出来たのは、ローラ・ダーン演じるテリーぐらいか。 愛情を示してくれない夫にイライラして、ヒステリックに怒鳴ってしまう彼女だけれども、 夫を愛している気持ちが痛いほど伝わってくるから。 でも、この夫のジャックがワタシには優柔不断で、どうしようもない奴と言う印象を受けた。 ハンクもそうだ。男2人がいかん。 ナオミ・ワッツが演じるエディも、美人で家事もきちんとこなす 良妻賢母といった感じの女性だが、なんとなーく暗くてじめじめしていて魅力がない。 ナオミ・ワッツはいつもこういった役で、濡れ場も多いけど、 この役柄はホント魅力ナシ。男性から観てどうだかは知らないが。 彼らの満たされない、どうしようもなく寂しい気持ちはよく伝わってくるのだが、 結局みんな、あまりにも自分勝手なのでは?と言った印象を受けた。 だからかなぁ。 仲睦まじい夫婦関係を維持するのが、そりゃもう大変な努力を要するのは、 ワタシだって痛いほど理解している。 私はオンナだから、この映画の男2人のわがままさが特に許せなかったけど、 男から見れば共感できるものなのだろうか・・・? その辺りを聴いてみたいもんやわ。 アメリカの夫婦ってこんなのが多いのだろうか? そういう意味でリアルな映画と言えるのか??? ワタシだったらとっくに別れてるよ!と言えるような優柔不断さだったけど、どうなんだろう? 今や離婚も当たり前の様に起こっているし、 嫌な相手とずっと一緒にいることはないとは思うけど、 やっぱり子供が可哀相だな・・・とつくづく感じた。 夫婦って難しいねぇ・・・。 |